【Blog】『イマージュカップ』ロボット競技交流会~後編~

2025年04月05日Blog,新着情報

今回は、3月20日に行われたイマージュカップについての後編をお届けしたいと思います。後編では、当日の様子をお届けいたします。

開会式前の会場は、緊張感と高揚感が入り混じったような独特な空気に包まれていました。
大会当日は、「メンター」と呼ばれる高校生以上の学生が、司会進行や審判などを行い、大会を運営しました。


開会式では、今大会のルールの確認や競技で得点エリアの配置場所決定のための抽選、メンターの紹介などが行われました。
開会式が終わると、プレゼン部門の本番とロボット部門の練習及び本番が始まります。

プレゼンテーション会場では、トップバッターの選手たちが緊張した面持ちで刻一刻と迫る開始時間を待っていました。一方、ロボット競技会場では、先ほどの開会式で決まった得点エリアの場所を踏まえ各チーム準備に励んでいました。また、選手待機場所では、各地で持参した競技フィールドを広げ、プログラミングの最終調整を行ったり、名刺交換を行ったりしていました。

競技内容:世界平和活動隊

2024年度のロボティクス・プロクラスは、全シーズンに渡ってSDGsに関連したテーマに挑戦してきました。年度最終となる競技交流会のテーマは『世界平和活動隊』。SDGsの10番と16番を根幹に据えた、年度末にふさわしい壮大なテーマは、主に次の3つの課題に分かれています。

①フィールドを世界地図と見立て、スタートからゴールの間に、援助を必要としている地域=3つの赤エリアを巡り調査を実施します。

ところが、赤エリアがどこに貼られるのかは当日までわかりません!

右左折の指示となる緑と黒のエリアを任意の場所に貼り、調査の完了を目指します。機構やプログラミングだけではなく、戦略が重要となります。

②①とは別のロボットを使い、赤エリアに物資を届けます。ただし、せっかくの救援物資です。乱暴に扱うことは許されません。ただ届けるだけではなく、より丁寧に運ぶことで高得点となる、緻密な機構・精密な動作を競います。

③活動隊のプレゼンテーションを行います。各種ロボットの仕組、工夫、戦略、または開発中のエピソードなど、3か月間の取組を伝えてもらいます。


「3,2,1,レゴ」の掛け声とともに、競技開始時刻を迎えました。一気に緊張が会場を駆け巡ります。選手たちのその表情から、このイマージュカップにかける思いをひしひしと感じました。選手たちは、それぞれこの課題にチームの仲間と取り組んだ3か月、通い始めたときからの長い月日、その集大成を発揮するため競技とプレゼンテーションに取り組みます。

競技やプレゼンの本番を終え、結果を待つ選手たち。閉会式が始まります。いよいよ各部門、そして総合順位の一位から三位までが発表されます。
各順位が発表され、選手たちに安堵したような表情や悔しそうな表情、嬉しそうな表情など様々な表情が浮かびました。順位としての結果だけでなく、自分たちが今までの頑張りを出し切ることができたかを物語っているようでした。


この大会を通して、また一つ大きな経験をした選手たちが今後その大きな翼で羽ばたいてくれることと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。